Processingで正三角形を描画する
Processingで正三角形を描画しようと思い、コードを書き始めたけど、すぐに手が止まってしまった。triangle()を使って、3点の座標位置を指定すれば三角形を描画できる。だけど、3点の座標位置はどう決めたら良いのだろうか?
そもそも正三角形とはどういう形をしているのか。Wikipediaには次のように書いてある。
正三角形(せいさんかくけい、英: equilateral triangle)は、正多角形である三角形である。つまり、3本の辺の長さが全て等しい三角形である。3つの内角の大きさが全て等しい三角形と定義してもよい。1つの内角は 60°(π/3 rad)である。また一つの内角が60°である二等辺三角形は正三角形となる。
正三角形 - Wikipedia
3本の辺の長さが等しい、3つの内角の大きさが全て等しい、1つの内角は60°ということは理解していた。では、そこから正三角形の3点の座標位置はどうなると言えるのか。上のページを読み進めると、正三角形の高さは、辺の長さをaとすると、a*sqrt(3)/2 となると書かれてある。つまり、高さは整数にはならない。
さらにページを読み進めると、正三角形の3点の座標位置の求め方も書いてある。これを使えば3点の位置も求めることが出来るけれど、なぜそのような値になるのか考えてみた。正三角形に何本かの補助線を引いてみると、意外に簡単に計算できた。
上図の正三角形の内部にみえる小さな三角形は全て、それぞれ内角が30°、60°、90°の直角三角形になっている。b, c, dの値はそれぞれ次のようになる。
b = a/2 * sin60° c = a/2 * cos60° d = c * tan30°
点Aの座標は、(x, y-(b+d))となる(y座標は下向きを正としている)。点Bと点Cの座標は、点の回転公式より求めた。
(x, y)を原点のまわりに角aだけ回転して(x', y')に移されるとき、 x' = x*cos(a) - y*sin(a) y' = x*sin(a) + y*cos(a)
Processingプログラム:
// -*- mode: java -*- class EqTriangle { // equilateral triangle float x, y, n; public EqTriangle(int x, int y, int n) { this.x = x; this.y = y; this.n = n; } public void draw(int angle) { float b = this.n * sqrt(3) / 4.0; float c = this.n / 4.0; float d = c * tan(radians(30)); float x1 = 0; float y1 = -(b + d); float r = radians(120); float x2 = x1*cos(r) - y1*sin(r); float y2 = x1*sin(r) + y1*cos(r); float x3 = x1*cos(r*2) - y1*sin(r*2); float y3 = x1*sin(r*2) + y1*cos(r*2); pushMatrix(); translate(this.x, this.y); rotate(radians(angle)); triangle(x1, y1, x2, y2, x3, y3); popMatrix(); } } EqTriangle t1, t2, t3; void setup() { size(400, 400); t1 = new EqTriangle(width/2, height/2, 60); t2 = new EqTriangle(width/2, height/2, 100); t3 = new EqTriangle(width/2, height/2, 140); } void draw() { background(255); noFill(); t1.draw(frameCount); t2.draw(-frameCount); t3.draw(frameCount); }
実行すると、以下のように正三角形がくるくると回転します。