浮動小数点演算の誤差についての誤解

『Programming in Lua プログラミング言語Lua公式解説書』p.28ページより。

浮動小数点演算の誤差については広く誤解されており、浮動小数点数では単純に 1 を加算するだけでも悲惨な状況になると恐れている人もいます。実際のところは、倍精度浮動小数点数で整数を表現しても、(その値が10^14を超えない限りは)丸め誤差はまったく発生しません。より具体的には、Luaの整数型では、丸め誤差の問題を発生することなくすべての 32 ビット整数を扱えます。さらに、最近のCPUのほとんどでは、浮動小数点演算の速度は整数演算とほぼ同じです(整数演算よりも高速な場合さえあります)

数値の表記が e を使ったものに切り替わるタイミング - noriok's diaryで 2^47 の値をプリントするときに、表記が e を用いたものに切り替わるのも関係がありそう。